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2016.05.27
口内炎を早く治す方法は?〜口腔外科〜
今日は 口腔外科分野 から、 口内炎のお話です。
口内炎がよくできてお悩みの方も多いと思います。
一度できると10日程度痛みに苦しむことになります。場所によっては頭痛がしたり、食事ができないくらい痛いこともあります。
早く何とかしたい口内炎。早く治す方法は
とにかくうがいをする。
です。 口内炎の多くは、口の粘膜の傷に口腔内の細菌が感染してできるものです。
本来、口腔粘膜の治癒スピードは速いので、清潔に保てば早く治ります。
うがいは、水で大丈夫です。うがい薬の併用は刺激になるので逆効果です。 もし、水もしみてしまうような場合は 生理食塩水でゆすぐと痛みがありません。生理食塩水の濃度は0.9%なので、手に入らないときは500mlのペットボトルに計量スプーンの「中」で摺り切り1杯程度の食塩を混ぜるとこれに近いものになります。
当然ですが、歯磨きをしっかり行うことも大切です。
重ねて言いますが、口内炎は口腔内の細菌による感染です。原因となる細菌数を減らすことがとても重要です。 歯科医院で掃除をしてもらうのが効果的です。
さらに、よく休んで体力を回復することも大切です。
★軟膏は有効?
アフタゾロン、ケナログなどの口内炎の軟膏は、症状を緩和するのみで、治癒を促進する効果はありません。
これらの薬はデキサメタゾンというステロイドが入っています。ステロイドの効果で炎症を抑えているにすぎません。
軟膏を無為に長期間使い続けることは好ましくありません。
治らないときは?
口内炎は2週間程度で治癒することがほとんどです。治らないのには原因があります。虫歯などで歯がとがっている部分で粘膜を傷つけている場合や、アレルギーなどがあります.まれですが,ガンなどのできものの可能性もあります.また,いつも同じ場所に口内炎ができる場合も注意が必要です.早めに歯科医院を受診してください。
お近くの口腔外科専門医を取得している先生に診てもらうことをお勧めします。