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2016.06.16
歯科治療で注意が必要な病気〜緑内障〜
こんにちは 高橋デンタルクリニック 高橋 誠です.
今日は緑内障と歯科治療についての話です.緑内障は目の病気なので,あまり歯科治療とは関係が無いと思われている方も多いと思います.しかしながら 緑内障は,歯科治療だけでなく,薬や手術などにより病状を悪化させてしまう事がある,注意の必要な病気です.
緑内障とは
目の角膜と水晶体の間は房水という液体で満たされていますが,この房水の圧力(=眼圧)の調整に支障が生ずることで,眼圧が上昇し,視神経が障害をきたし,視野(見える範囲)が狭くなる病気です.中高年に発症する目の病気の代表のひとつで,日本人の失明の原因の第1位となっています.緑内障には開放隅角緑内障,閉塞隅角緑内障,発達緑内障,続発緑内障などがあります.
目の構造:日本眼科学会より
参考:日本眼科学会 http://www.nichigan.or.jp/public/disease/ryokunai_ryokunai.jsp
歯科治療と緑内障
なぜ,目の病気の緑内障が歯科治療で注意が必要なのか.それは歯科で使う麻酔薬と,姿勢が病状を悪化させることがあるからです.
歯科で使う麻酔薬にはエピネフリンという眼圧を上昇させる作用のある薬が入っています.また,治療の為に診療台を倒すと,急に頭の位置が低くなるので,これも眼圧を上昇させてしまいます. 眼圧の急激な上昇が緑内障の発作に繋がってしまうことがあり,最悪の場合失明してしまいます.
全ての緑内障が危険なわけではない.
緑内障の方は歯科治療ができないわけではありません.
緑内障でのなかでも注意が必要なのは閉塞偶角緑内障です.閉塞偶角緑内障であっても,眼圧がコントロールできていれば治療は問題ありません.どんな病気でも,コントロールできていれば安全です.
当院では,緑内障にたいして,眼科担当医や患者様と相談の上,病状の進行を起こさないよう,安全な歯科治療をすすめていきます.ご不明な点,不安な点などはお気軽にご相談ください.
岐阜駅スグ インプラント 口腔外科
日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医
高橋デンタルクリニック