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2016.07.30
抜歯後の痛み
こんにちは高橋デンタルクリニックです.
今日は抜歯後の症状についてです.
歯を抜くと,様々な症状がでます.
痛み,腫れ,出血は必ず出現する症状です.痛みは抜いた当日が最も激しく,翌日以降は消失していきます.通常は痛み止めを処方しますので,内服していただければ乗り切ることができますが,かなり強い痛みが持続してしまう事があります.
痛みの原因
炎症の残留
歯を抜く前に炎症が起きていた歯は痛みや腫れが強く出る傾向にあります.炎症は抗生物質などで治療しますが,自覚症状が無い状態にまで落ち着いていても実際には炎症が残留していることがあります.このような場合抜歯が刺激となって炎症が強く出現します.
対策:十分な消炎を行い,症状が消失した後,暫く経過を見てから歯を抜きます.但し,歯を抜かなければ炎症が消失しない場合もあります.
食渣の残留
抜歯の傷には食べかすが多く残留してしまいます.食べかすが多く残っていると,傷口が不潔な状態になるので痛みが強くなります.
対策:歯を抜いた翌日から,強いうがいを頻回にして,食べかすをためないようにします.良くうがいをした方が傷は早く治ります.
冷やしすぎ
抜歯の後,腫れを防止するために冷やすと良いと言われますが,冷やしすぎると傷の治りを遅くします.
抜歯の直後から周囲を冷やしすぎることで
血餅(傷口を保護するかさぶた)が十分にできないため,傷口を十分に保護する事ができず,痛みが出る.
周囲の筋肉が硬直するので,口が開きにくくなる.
腫れが引きにくくなる(血流が悪くなるのため治癒が遅れる) などの症状がでます.
対策:歯を抜いた後に冷やす場合は,濡れたタオルの冷たさまでにとどめてください.また,冷やすのは数時間で大丈夫です.
治癒不全
傷口の感染やドライソケットなどが起きてしまう.
ドライソケットとは,歯を抜いた傷口に血餅ができず,骨が露出してしまうことで,骨炎を起こしてしまう状態です.
対策:感染予防に努める.(指示通り抗生物質などを内服してください.) 抜歯当日は強いうがいをしたり
傷口を触ったりせず,そっとしておく.冷やしすぎない.等です.
この他にも,様々な原因があります.抜歯後に注意事項を説明しますので,指示に従うようにしてください. 当院では抜歯をする前にお口の中を清掃して,抜歯後の症状を少しでも緩和する様努めています.抜歯の翌日,一週間後に消毒に来ていただき,抜歯後の経過を注意深く観察したり,症状にあわせて処置や投薬を行っています.
痛みが消えないなど異常がある場合は,早めにご連絡をください.
岐阜駅 スグ 歯科口腔外科 小児歯科 インプラント
高橋デンタルクリニック