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2016.10.19
味がわからない〜味覚障害
こんにちは 高橋デンタルクリニックです.
暑かったり,寒かったり,すっきりしない秋ですね.体長を崩しておられる方も多いようなので気をつけましょう.
今日は味覚障害の話です.
味覚障害にはいろいろな症状があります.
典型的な味覚障害は甘みがわからなくなる.
味覚障害の症状は様々です.特定の味がわからなくなったり,何を食べても苦くなったり,全く味がわからなくなったりする事もあります.典型的なのは甘みがわからなくなります.さとうをなめても砂みたい,という症状です.
苦みは毒,酸味は腐った味.塩味は生きていくのに必要.甘みは無くても生きてはいけるので,最初にわからなくなると言われています.
味覚障害の原因は様々.
味覚障害の原因には,
①亜鉛欠乏症:亜鉛が不足すると味覚障害が生じます.亜鉛の摂取量が不足しているほか,亜鉛の吸収を阻害する副作用を持つ薬などの内服で生じます.
②末梢性:味覚を司る神経や器官(味蕾)の異常で生ずる.度数の強いアルコールの摂取や喫煙などでも生ずるときがあります.
③中枢性:脳内の味覚を感じる部分に障害が起きている.脳梗塞や脳出血などの症状として出現する事があります.
④薬剤性:薬の副作用などで生ずる.かなり多くの薬で症状が出ます.多くは苦みを生じます.
⑤風味障害:臭いがわからなくなるために味がわからなくなるもの.
⑥口腔,唾液腺の疾患など:口腔乾燥症などで生ずる事があります.また,虫歯や歯周病などがあると苦みが生じることがあります.
⑦心因性・ストレス
⑧全身疾患:貧血,肝不全,腎不全,糖尿病,甲状腺機能低下症などで生ずる事があります.
この他,手術や放射線治療の後遺症等で生ずる事があります.
まずは口腔内環境の改善から.
味覚障害の治療は原因を特定し,原因にあわせて治療を行っていきます.歯周病や虫歯が原因で味覚障害が生じている事があります.口腔清掃や,必要に応じて歯科治療を行って,口腔内の環境を整える事が大切です.
バランスの良い食事を.
亜鉛やビタミンの不足が原因となります.サプリメントや薬で摂取することも可能ですが,食事で摂取した方が効率よく吸収できます.また休めるときは良く休んで体調を整えることも大切です.
専門医の受診.
味覚障害は原因が様々です.原因は口の中にとどまらず,全身にまで及ぶことがあります.原因を特定するのが困難な事もあります.地道ですが少しずつ原因を究明していくことが必要となります.まずは口腔外科専門医を受診して,お口の中の異常をチェックしてみましょう.
岐阜駅 スグ 口腔外科,小児歯科 インプラント
高橋デンタルクリニック